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天才物理学者ホーキング博士と娘のルーシーが書いたスペース・アドベンチャー。
小学生のジョージは、隣に住む風変わりな科学者のエリックとアニー親子と一緒に、世界一パワフルなコンピュータ「コスモス」の力を借りて、宇宙への旅に出ます。
ジョージは彗星に乗って太陽系のまわりを飛び、地球を外から見るという経験をして、地球が壊れやすい惑星だと理解します。また、宇宙の成り立ちや星が死んだらどうなるかも見届けますが、“ある者”の陰謀でエリックはブラックホールに吸い込まれてしまい……。
「こんなアトラクションあったら体験したい!」と思えるほど、宇宙旅行のシーンはリアルで迫力満点。ワクワクドキドキの冒険物語を読みながら、ホーキング博士の宇宙理論が頭にすっと入ってくる本です。物語の合間には、宇宙についてのコラムやカラー写真が散りばめられ、より宇宙への理解が深められます。
ジョージの両親は科学を否定し、電気も引かずに自給自足に近い生活を実践する環境運動の活動家。地球環境と科学との共生などについても考えさせられる、今の時代ならではのテーマも持った作品です。
「科学離れ」と言われてずいぶん経ちますが、こんな楽しい本なら、科学に興味を持つ子どもも増えるでしょう。もちろん、子どもだけではなく大人も楽しめる本。
物語は完結されておらず、続編があるというのも楽しみです。
(三好なほこ) |