|
太陽が輝くある晴れた日、花が咲きみだれるみどりの草原で、きつねが、あなをほっているねずみを見つけました。
「ねずみっこ、ねずみっこ。どうしてはながよごれているんだい?」
「ちょいとじめんをほったからさ」
「どうしてじめんをほったんだい?」
「すてきないえをつくったんだ」
「どうしていえをつくったんだい?」
「そりゃあきみからかくれるためさ」
家の中にはふわふわベットと、すてきな家具がおいてあります。居心地が良さそうです。きつねは悔しそうに言いました。
「はらがへったらでてくるさ」
ところが家には食べ物がたっぷり蓄えてあるので、待ち伏せされても、ねずみはへいきです。
「それならじめんをほりかえしてやる!」
とうとうきつねは穴を掘り返し、ねずみの家をめちゃくちゃにしてしまいました。ところがねずみは…。
花の咲く草原と、かわいらしいねずみの家の中の様子、スコップを持ったねずみと悔しそうなきつねが、温かいタッチで描かれています。大きなきつねと小さなねずみの知恵比べには、思わずにっこり。手に取りやすい、小さめのサイズの絵本です。
(鬼澤 裕子) |