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黒、青、赤、金……、鮮やかに彩られた世界の名画を見たい放題。鉛筆から生まれる世界も、油絵の具や水彩絵の具の世界も、青空や夜の静けさも全部見たい!
そんな好奇心をたっぷり満たしてくれる、名画を旅する美術入門書です。
ゴッホ、ピカソ、モネなど、15世紀から現代アートまで巨匠45人の名画が、独特のリズムで並びます。目をひきつけて離さないのは、その絵の躍動感、空気感を表現したタイトル。実際の絵の題名とは違うそれぞれのタイトルは、色鮮やかに、作品のメッセージを伝えます。
芸術って、不思議で、わけがわからなくて、時にはちょっと怖いもの。
「どうして?」
「ごちゃごちゃしてる」
「へたくそな絵」
など、子どもたちのピュアな心と同じ目線でつづられる文章は、大人からは「え?」と驚いてしまうほどの素直さ。
「これが名画なんですよ」と教えることはせず、作者の気持ち、隠された遊び心、その時代の秘密などを通して、子どもたちに、「この絵の世界はどうしてこうなのか?」と疑問を持ちながら見ることを教えてくれます。
「芸術に触れることは心を豊かにすること」とよく耳にしますが、本当は、「人の気持ちを考えられるようになること」かもしれませんね。
(松井 綾子) |