アリスはおばあちゃんから、白と茶色のくまのぬいぐるみをもらいました。2匹は色がちがうだけで、まったく同じぬいぐるみです。このくまたちは、たがいにアリスに自分の方を好きになってもらいたいと思っていました。
白いくまと茶色いくまは、アリスのいる間もいない間も、一日中いいあらそいをしました。アリスといっしょに遊んでいても、大げんかをしています。「もう、がまんできないわ」アリスは白いくまを洋服ダンスへ入れ、茶色いくまをたなの上にのせて、二ひきを別々にしました。心細くなった二ひきのくま。けんかばかりするからですね。いったいどうしたらいっしょにいられるでしょうか? 会える時がくるのでしょうか?
子どもにとって大切にしているぬいぐるみは友だちであり、家族です。もしかしたらぬいぐるみも、いろいろなことを考えているのかもしれませんね。
(鬼澤裕子)