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わにわにはおなかがぺこぺこ。台所の冷蔵庫においしそうな肉を見つけると、フライパンでじゅうじゅう焼いて、うれしそうに食べ始めます。野性味あふれる豪快なその食事姿は、ちょっと怖いぐらいの迫力です。
そうなんです。主人公のわにわには、決してかわいいとは言えない、むしろ怖いと言っていい姿。その目でギロリとにらまれたら、子どもは震え上がってしまうんじゃないかしら……と思いきや、何故か子どもたちから大人気。彼の姿がすごみを増せば増すほど、よりユーモラスに見えてしまうのは、木版画の線が生み出す味わいのせい? あるいは「ずりづづづ」「がふっ がふっ がふっ」「むちゃ むちゃ むちゃ」なんていう楽しい擬音語・擬態語のせい? それとも、このどう猛な爬虫類の中身が、本当はただの無邪気な幼子なのだと感じるからでしょうか。
おなかを空かせたわにわにが台所にやってきて、お料理して、食べる。たったそれだけのことを淡々と描いているのに、なんだか楽しい気持ちになっちゃう、不思議な絵本。人気シリーズの第2作です。
(雪 朱里) |