アヤメぐみで一番けんかをするのは、ゴンくんとテッちゃん。けんかが始まると、みこちゃんたちは「やめてえ」「やめてえ」と騒ぎ、たあくんたちは「がんばれえ」「がんばれえ」と騒ぎます。そんな時はいつもはなこ先生が飛んで来て、「ほらほら、けんかのなかよしさん」と笑いながら二人を引き離すのでした。ある日のこと。ゴンくんとテッちゃんがいつものようにとっくみあいのけんかを始めると、二人はだあれもいない広い野原に来てしまいました。振り向くと、たくさんのぞうが地響きを立てて追いかけてくるではありませんか――。
一番の仲良しだからこそ、一番よくけんかをしてしまうゴンくんとテッちゃん。けれどもピンチの時にはお互いを守ろうとするやさしさと強さを持っている。だからこそ安心して「けんかのなかよしさん」でいられるのだということを教えてくれる絵本。二人の冒険に手に汗握りながら、本当の仲良しさんってどんなお友だちのことなのかを考えさせてくれる本です。
(雪 朱里)