先週、初孫が生まれました。無事退院して、実家にいるのですが、 おっぱいがよく出ていないのか、飲んで寝たかと思えば、また泣いての繰り返しです。
ミルクをあげればいいのに、と思うのですが、娘は母乳で育てると言い切っています。このままで大丈夫ですか?
初孫のお誕生、おめでとうございます。さぞかわいいでしょうね。それだけに泣いてばかりいる赤ちゃんを前に見るに忍びないお気持ちと、休むまもなく一生懸命おっぱいを上げているお母さんかわいそうになってしまうお気持ちがよく伝わってきます。お知らせいただいた赤ちゃんの様子では心配なことはありません。
赤ちゃんが泣くのにはわけがあります。ひとつはおなかがすいて泣くことですが、母乳はわが子にぴったりの栄養分ですので、とても消化がよく、2時間くらいでほとんど胃から無くなってしまいます。また、生まれてまだ2週間くらいではあふれるくらいお乳が出るお母さんはあまりおりませんし、抱き方や含ませ方もいまひとつのことがよくあります。赤ちゃんの吸い方も上手になっていく途中です。よく泣いて、よく吸わせることで、お母さんも赤ちゃんもお互いにうまくいくようになります。
もうひとつは、赤ちゃんはこの時期“お母さんの身体の一部”と考えると泣く理由が理解できます。おなかの中ではまさに身体の一部でしたね。身体の一部が離されるのはとても不安でしょう。赤ちゃんは泣くことでその不安を訴えているのです。このとき“おっぱいが足らないのではないか?”と思うことを「母乳不足感」と呼んでいます。
抱き癖がつくなどといって抱くのを我慢すると赤ちゃんはあきらめてしまいます。抱くことで安心感が生まれ、お母さんへのゆるぎない信頼感が出来ると考えられています。どうぞ、がんばっているお母さんにいたわりと励ましをよろしくお願いします。そして時々抱っこを代わってあげてくださいね。
回答:産婦人科医 山縣 威日 先生
|
 |
 |
| 現在、質問受付中 |
 |
山縣威日(やまがた たけひ)
医療法人サン・クリニック院長
1943年、北海道生まれ。1971年、札幌医科大学卒業。日本産婦人科学会認定医、日本東洋医学会認定医、日本母乳の会運営委員。「絆を強めるお産と育児」「女性の価値あるライフサイクル」の啓蒙、母乳育児の推進、子育て支援、孫育て支援、性教育、マリッジカウンセリングなどを通じて地域社会への貢献を目指す。
医療法人サン・クリニックのホームページは、こちら>>

山縣先生の素敵な日記もご覧いただけます。 |
 |
 |
祖父母に贈るはじめての育孫書
孫育ての時間 |
山縣 威日 中山真由美/編 吉備人出版 1,470円(税込) |
|
| >> ブックサービスで購入する |
 |
|