|
|
お散歩に出かけるメンドリのロージー。ページの左から右へ、おうちに向かって歩いていきます。絵をじっと見てください。おやおや、ロージーの後ろをキツネがついてきますよ。このキツネ、ロージーを捕まえようとしますが、ことごとく失敗。頭から小麦粉をかぶってしまったり、池に落っこったり、蜂の大群に追いかけられたりと、とにかく散々な目に遭うんです。それなのに、キツネの存在を気にもとめずに優雅にお散歩を楽しむロージー。失敗してキツネとの対比が笑えるんです。
文章の中では、このドジなキツネについては一言も語られてはいません。絵本を読むとき、どうしても文字を読むということにとらわれてしまいがち。でも、それではもったいない! 絵を読まなければ、この絵本の楽しさの大部分を逃してしまいます。
この絵本には、隅々まで、作者の遊び心がいっぱい散りばめられています。 何回も読んでいると、最初に読んだときには気がつかなかった意外な発見があるはず。ネズミやカエル、やぎの表情と動きにも注目してみましょう。絵本の世界がますます広がります。ページの最後までお忘れなく。扉には、ロージーのお散歩コースが描かれた地図もついていますよ。
日本での初版は1975年、今からもう30年近く前のこと。子どものときに読んだことがある、というパパやママも多いのではないでしょうか。小さな子どもたちはもちろん、多くの大人たちにも手にとって欲しい、ユーモアあふれる絵本です。 |