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マジックテープでつなげられた野菜を、包丁で「ザクッ!!」。子どもたちに大人気のおもちゃのルーツを探りに、「カットベジタブル」の生みの親である中井秀樹さんの事務所を訪れました。

 
デザイナー 中井秀樹さん


野菜をざくざく切るおもちゃ「カットベジタブル」のアイデアを思いついたきっかけは?

ある日突然、直感ですよね。うちの長女が2歳くらいのときに、かみさんが小さな果物ナイフを渡して、小さいにんじんか何かを切らせてたのを目にしたり、社会の背景として、「学校にナイフを持ってきてはいけない」だとか、「切る」ということへのマイナスの意識の高い時代だったので、「切る」というものが僕の中にあったのかもしれないですね。

最近は、プラスチック製の野菜を切って遊ぶおもちゃがたくさん販売されていますが、木とプラスチック、いったいどこが違うのでしょうか?

プラスチックには重みがないんですよ。実際に切り比べてもらうのが一番だと思うのですが、プラスチックのものは軽いので、切った時の音も軽いし、切った感触も何だか味気ない。中が詰まっている音がしませんよね。

木とプラスチック、いったいどこが違うのでしょう それに、木のものは、時間が経つと色も変化していく。その辺もまた違いですね。「カットベジタブル」は塗装をしていないから、使っているうちにどんどん黒光りしてきます。プラスチックのものは、ただ汚れていくだけで、いい汚れ方はしないんですね。それに、木のものは汚れたら、やすりをかけたり、カッターナイフで削ったりすることもできますしね。

プラスチックが悪いというわけではなく、素材の持っている「違い」を分かってくれればいいなと思います。子どもの世界の中にはプラスチックのおもちゃがいっぱい入っている。その中に木のおもちゃがあることで、その差を子どもたちに感じとって欲しいですね。

プロフィール


1974年 
千葉大学工業短期大学部工業意匠学科卒業
半年後、1年間イタリアに留学。
1982年
デザイン事務所勤務を経て、独立

1986年
木製遊具『カットベジタブル』
グッドデザイン商品選定/中小企業商品賞受賞
2003年
アトリエココン製品のデザイン及び監修
● 有限会社「木」(もく)代表取締役。
● 日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)正会員
● 日本おもちゃ会議会員
● 創作おもちゃ普及協会会長
● 桑沢デザイン研究所 非常勤教員





子どもの頃のことで、印象に残っている思い出はありますか?

僕が一番鮮明に覚えているのは、初めて親父に墨流しを教えてもらった時のことですね。水の中に、墨を流しいれ、水面にでき上がった模様を紙や布に写し取るんですが、感動しましたね。今だにその時の情景まで、しっかりと覚えていますよ。それからは、学校の自由研究もすべて墨流し(笑)。

墨流しは「偶然」のなせる技。木目も偶然、世界に一つしかないものです。木目の縞模様の面白さをうまく生かそうと思った時に、脳裏に墨流しがあったんですね。いまだに、「あの墨流しのような、おもちゃができないかなぁ」という思いがどこかにあるんです。

今後はどんなおもちゃを作っていきたいですか?


さっきの墨流しの話じゃないですけど、今、木目を生かしたおもちゃの製作に取り組んでいます。木のおもちゃの多くは、丈夫で木目がほとんど目立たない「ブナ」が使われていますが、木目がはっきりと出る、北海道の「カラマツ」を使ったつみ木の商品化を考えています。カラマツはとても軽いし、面白みがある。木の節は普通避けておもちゃを作るのですが、僕はこの節もそのまま使っていこうと思っているんです。節目が「目」になったり、つみ木に表情があるでしょ。

僕たちの子ども時代は、おもちゃ・遊び道具は自分たちで作るものでした。でも、今は違う。僕は、おもちゃを買い与えられて満足するだけでなく、作る喜びを子どもたちに体験させたいと思っています。まだ、今年の開催予定は決まっていませんが、工作教室もやってますので、よかったらぜひ、参加してみてください。楽しいですよ。

今やおもちゃは安くて軽いプラスチックが主流だけど、優しくあたたかな木の感触を知らずに過ごすのは、とてももったいないことかもしれませんね。中井さんのおもちゃを手にとると、何故だかとてもホッとします。中井さんの人柄が、おもちゃにもそのまま現れているようです。これからも楽しいおもちゃをお待ちしています。


子どもの頃のことで、印象に残っている思い出

今後はどんなおもちゃを作っていきたいですか?


■中井さんのおもちゃと出会える場所
伊勢丹・新宿店 BPQC『アトリエココン』
アトリエココン
アトリエココン
中井秀樹さんがデザインを手掛けたおもちゃは、現在、伊勢丹・新宿店 本館地下2F BPQC で購入することができます。実際に手にとって遊んでみてください。プラスチックの野菜のおもちゃと「カットベジタブル」の違いも、よーく分かります。

中井さんデザインのおもちゃは『アトリエココン』から発売されています。
『アトリエココン』とは、大人も子どももワクワク楽しくさせるようなことをしたいという思いから、中井さんを含む4人が立ち上げたプロジェクト。

アトリエココンの「ココン」には、繭という意味があります。
「繭は、糸を紡んで、布ができていく大本。ゆっくりと時間をかけて、最後には綺麗な織物になる。繭のように、短いスパンではなく、長い時間をかけて、アトリエココンのイメージを作り上げていきたい。」と中井さん。今後は、木のおもちゃには限らず、様々な活動を手掛けていきたいと考えているのだそうです 。 アトリエココン
アトリエココン

アトリエココン


取材を終えて
中井さんの事務所があるのは、東京都、新宿。2〜3Fは中井さんの事務所、1階は、ご実家のお茶屋さんになっています。茶箱からお茶を取り出して量り売りしてくれる、昔ながらのスタイルにちょっぴり感激。いただいたお茶も本当に美味しかった〜。ついつい長居をしてしまいました。
 

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