ネリーと隣に住む茶目っ気たっぷりのおじいさんは大の仲良し。ネリーが赤ちゃんだったころ、ネリーをベビーカーにのせて毎日散歩にでかける。その散歩が、とっても楽しい!
でこぼこ道を通るときには、
「つかまれ、ネル! でこぼこだぞ!」
と叫び、水撒きのスプリンクラーが回っていると
「いいか、いくぞ、すすめーーーーーーーーーっ!」といって水しぶきの中をくぐり抜ける。ネリーがきゃっきゃとはしゃぐ姿が目に浮かぶ。
ネリーが新しいことにチャレンジするとき、おじいさんはいざという時だけにしか手をかさなかった。それは、ネリーも望んだことだったし、おじいさんもそれが一番だと思ったから。
ネリーが成長すれば、おじいさんは年をとる。ネリーは、そんなおじいさんの姿を見て、手を貸してあげたいと思った時もあったが、おじいさんが自分にしてくれたように、いざというときにしか、手を貸さなかった。でも、ある日おじいさんは、階段で転んでしまい入院してしまう。無事退院はできたものの、車椅子の生活。
でも、何の心配もいらなかった。昔、おじいさんがネリーのベビーカーを押して散歩に出かけたように、今度はネリーがおじいさんの車椅子を押して、散歩に出かける。そして、その方法もまるっきり同じ。思わず、笑みがこぼれる。
小さい頃、おじいさんにもらったたくさんの愛情を、今度はネリーがおじいさんに返す。心の絆がしっかりと結ばれた二人のお話は、子どもたちに、「思いやり」の心を伝えてくれることでしょう。
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