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病気とけが
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タイトル 赤ちゃんの便秘

3ー4日以上に1回くらいしかない排便のない状態をいいます。
多くは便が固く、排便に際して苦痛を伴います。2ヵ月ぐらいの乳児で、便の回数が少なく、顔を真っ赤にして、'きばっている’という訴えがありますが、自然に出てしまいそうになる便を保持するために努力している自然のトレーニングのようなもので、これは便秘ではありません。排便回数には年齢や個人で差が大きく、新生児などでは2ー3日に1回から1日に2ー6回の者まであり、排便回数だけで便秘を定義することは難しいのです。さらに、少量の排便が1日1回みられるが十分な量の排便ではなく腹痛などの原因になることがあります。逆に母乳栄養児などでは、軟便ではあるが4ー5日に1度しか排便がないが無症状のことも多いのです。そこで、小児の便秘は、排便回数が極端に少なく、かつそれに伴って腹部膨満、腹部不快感、腹痛あるいは排便時の疼痛など何らかの症状を伴うものと定義するのが適当です。

1.便秘の原因
2.便秘の症状・ケアのポイント


1. 便秘の原因

◆ 便秘の原因
  • 新生児の便秘
    1. 消化管の閉寒か狭窄(食道,小腸,肛門)
    2. Hirschsprung病
    3. 胎便寒栓症候群(meconium plug syndrome)
    4. 低カリウム血症, 麻痺性鼓腸
    5. 食欲不振あるいは乳汁希釈すぎ, 飢餓
  • 乳児以上の便秘
    1. 低カロリー食,飢餓,低含水炭素食,脱水症
    2. 巨大結腸症ないしHirschsprung病
    3. 腸閉寒症,腸狭窄症,幽門狭窄症
    4. 甲状腺機能低下症,くる病,内臓下垂,貧血
    5. 脳性小児麻痺,精神薄弱,Down症候群,脊椎疾患
    6. 薬剤の投与 (モルフィン, コデインなど)
    7. 下剤の常用
    8. 浣腸の連用
    9. 肛門亀裂のための痛み
    10. 排便教育の不徹底
    11. 運動不足

器質的疾患によって起こることは少なく、機能的な便秘がほとんどです。新生児期の便秘(生後24時間以内の便排出困難、胎便排出の遅延)は他の年齢とは異なった意味をもっており、緊急性があり、Hirschsprung病、腸管閉塞、胎便栓症候群、甲状腺機能低下症、敗血症による麻痺性イレウス、母親の薬物依存などを考え迅速に対応しなければなりません。一般には大きく4群に分けることができます。

(1) 食事性便秘

授乳の不足や、食物摂取の絶対量が不足している時や、糖質あるいは繊維性食品の摂取が不足すると便は少量で固くなります。
(2) 消化管の通過障害による便秘
Hirschsprung病のように腸管の神経節細胞の欠損により腸蠕動が機能的に障害されている場合や、腸管に器質的な狭窄や閉塞が存在するなどの種々の原因によって腸管の通過が障害されると腸内容が肛門に達せず便秘をきたします。
(3) 消化管の麻痺あるいは攣縮による便秘
脳・脊髄疾患などでは、排便に必要な神経反射の障害あるいは抑制が起こり便秘をきたします。そのほか肺炎、心不全などの重症例で、あるいは低カリウム血症で麻痺性イレウス様となり便秘をみることがあります。甲状腺機能低下症では、腸管運動が低下し頑固な便秘を呈します。
(4) 基礎疾患を伴わない機能的便秘
習慣性便秘は、排便を繰り返しがまんすることによって起こる便秘です。便塊によって直腸壁が慢性的に伸展されていると直腸粘膜の伸展受容体の感受性が鈍くなり、便塊があっても便意を感じなくなります。便中の水分は、直腸壁からも吸収され、便は次第に硬くなり、無理に排便しようとすると、肛門に痛みを感じ、時に亀裂を生じます。これが排便を躊躇させ、さらに便秘を悪化させるという悪循環を形成します。
弛緩性便秘は、大腸運動の減弱に起因しておこる便秘であり、便は大腸内に停滞し、水分が吸収されて硬くなります。原因としては、繊維の少ない食物に偏った食生活、運動不足、交感神経の過度の緊張などによって起こると考えられます。
痙攣性便秘では、大腸の緊張が亢進し腸管が痙攣性に収縮しそのため正常な腸内容の移送が妨げられ便秘となります。この型の便秘は自律神経の不均衡、たとえばストレスや感情の変化による便秘であり、時に同じ刺激で下痢と交代することがあります。
2. 便秘の症状・ケアのポイント

腹部膨満、食欲不振、不機嫌などの症状を呈し、嘔吐を伴うこともあります。便秘は、肛門裂、痔核の原因となり、肛門の疼痛や下血などの症状もあります。幼児期以降にまで続いた場合、下着汚染や遺糞症を呈することもあります。

(1) 食事療法
糖水、果汁などが有効です。水分を多くとることが必要です。冷水も効果的です。離乳食が始まっているならば、便の量を増加させ腸管に機械的刺激を与える繊維や残渣の多い食品である野菜類、豆類、きのこ類、海草類、いも類を多く与えます。
(2) 運動
排便機能を高めるために1日20ー30分の腹筋、殿筋、呼吸筋を動かす体操をしましょう。
(3) 腹部マッサージ

(4) 肛門刺激
非常に力んでいるとき、綿棒で肛門を刺激してやると有効なこともあります。
(5) 薬物療法
1ー3を施行しても十分でない場合に行います。

筆者:渡辺 克也
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