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病気とけが
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タイトル 発疹
(1) 蕁麻疹
赤ちゃんに見られる発疹は発熱を伴う場合と伴わない場合の2つに大きく分けられます。
発熱を伴わない場合はアレルギー疾患のことが多く、発熱を伴う場合のほとんどは感染症が原因となっています。それぞれ個々の疾患で対応、看護が異なりますので赤ちゃんに多い発疹を伴う病気を具体的にあげて、症状、対応、看護方法を述べます。
1. 発熱を伴わない場合

多くの場合は緊急性はないので落ち着いて対処してくださっていいでしょう。

多くは原因不明です。虫刺されでみられることもあります。

(症状)
発疹の部位は不定であり、色々な所で見られます。発疹は盛り上がり痒みを伴います。前述のような発疹を見て赤ちゃんがやや不機嫌そうにその部位をこすったりしていると蕁麻疹のことがあります。

(対応)
呼吸が粗かったり顔色が悪かったりする場合は、喘息のような呼吸困難を合併していたり、全身性のショックを起こしている場合があるので、急いで医療機関を受診してください。又痒みが強く不機嫌で眠れない場合なども医療機関を受診するとよいでしょう。

(看護)
多くの場合時間が経過すると落ち着きます。また思い当たる原因が合ったら避けてください。また少し落ち着いたところで入浴すると再度増悪することもあるので気を付けてください。原因が思い当たれば後日医療機関で検査をしてもらっても良いでしょう。

(2) アトピー性皮膚炎
生後3カ月頃より顔面、体幹を中心に強い痒みを伴った紅斑が認められます。
その多くは食物アレルギーが原因と考えられています。詳しくはアレルギーの項を参照してください。
2. 発熱を伴う場合


(1) 感冒(ウイルス性疾患)
(症状)
感冒症状があるとそのウイルスによっては時々体に様々な発疹を見ることがあります。

(対応)
通院中で明らかに感冒であると診断されている場合は次に医療機関を受診するときに医師に話してください。薬の内服中に発疹が出る場合は薬疹も考えられますので医師に相談してください。

(看護)
風邪の治療を続けて様子を見ていてください。

(2) 突発性発疹
発熱の項を参照してください。
(3) 溶連菌感染症(猩紅熱)

一般に赤ちゃんより年齢が上のお子さんがかかることが多い病気です。
感染力が強いので赤ちゃんもかかることがあります。

(症状)
38〜39℃の発熱。唇、口腔内が赤くなり、逆に口のまわりは白っぽくみえます。
舌はブツブツし(苺舌という)、眼球は充血します。また掌、足の裏が赤くなります。
それにともない体中に細かい発疹が出現します。人によっては痒みを伴います。

(対応)
上述の症状が認められたら医療機関を受診し、喉の菌の検査を施行してもらい抗生物質を処方してもらいましょう。

(看護)
抗生物質が有効ですから多くは1〜2日で下熱しますが、喉が痛い場合等は柔らかいもの、水分などをとらせるように努め、解熱剤を使ってあげてください。
溶連菌感染症と診断されると少なくとも数日は保育園などへ登園できなくなる場合があります。通常抗生物質は2週間服薬します。治ってからも数週間以内にリウマチ熱、急性腎炎などの合併症を発病することがありますので、主治医と相談されたほうが良いでしょう。

(4) 麻疹(はしか)

(症状)
10〜11日の潜伏期の後、発熱、咳、鼻汁、目の充血、めやにが多く出るなど風邪の様な症状が出現します。顔は鼻汁やめやにで一見して汚らしい印象です。
また口腔内に白い発疹が出現(コプリック斑と言う)します。熱は2〜3日でいったん下熱しますが再び発熱し(38〜39℃)、同時に耳の後ろ、首、からだ、手足に発疹が出現し、それぞれが融合しあったような発疹になります。数日(3〜4日)で下熱しますが発疹はしばらく色素沈着として残ります。

(対応)
普段より定期予防接種の時期が訪れたら早めに施行しておきましょう。かかってしまったら医療機関を受診してください。中耳炎、肺炎、脳炎など二次感染を合併することがありますので適切な指導を受けてください。

(看護)
高熱時は適宜解熱剤を使用してください。咳が強いなど人によっては重症感を伴いますので、安静にし水分などを中心に食べられるものをとらせてあげてください。
肺炎が合併したり経口摂取が出起なくなると状態によっては入院が必要となります。
医師に相談してください。登園停止になりますので指導を受けてください。

(5) 風疹
(症状)
2〜3週間の潜伏期の後全身、特に首、後頭部のリンパ節が腫脹します。
特に耳の後ろは特徴的です。その後2〜3日で37〜38℃の微熱が出現し目の充血、鼻汁、咳など風邪症状が見られます。顔、耳、首、体、手足などに細かい淡い発疹が認められますが2〜3日で消失し、熱も4〜5日で下熱します。
麻疹の発疹は暫く残りますがすみやかに風疹は消失します。

(看護)
麻疹ほど重症感はありませんが麻疹と同じような看護をしてあげてください。

(対応)
赤ちゃんにはまれですが、妊娠中のお母さんがかかるとその時期により生まれてくる子が先天性風疹症候群なる危険性がありますので、妊娠前に抗体等の検査を受け、もし陰性ならば予防接種を受けておいてください。

(6) 水痘(水ぼうそう)
(症状)
2〜3週間の潜伏期の後、38〜40℃の発熱が見られ、ほぼ前後して全身に発赤疹が出現します。頭の中にも発疹が見られることが特徴です。発疹の形態は時間とともに変わり1日以内で水疱となります。水疱は非常に痒みを伴います。
熱は1〜3日で下熱しますが水疱は暫く残り、最終的に黒いかさぶたとなります。

(対応)
上記発疹を見たら医療機関を受診してください。最近では症状を軽くおさえる薬も出ています。多くの場合、塗り薬(水疱を乾かす作用あり)と痒み止めの薬を貰いますので医師の指導を受けてください。

(看護)
高熱時は適宜解熱剤を使用してください。食欲不振になることが多いのでその場合も水分は確実にとらせるよう工夫してください。また水疱を掻き壊したりすると水疱部が膿むなどし、後が残りますので痒み止めを飲ませ掻き壊さないよう工夫してください。
この病気は水疱部が完全に乾いた状態になれば病気が終了したと診断され登園ができるようになります。

(7) 川崎病
(症状)
38〜39℃の熱が5日以上続き体には様々な形の発疹が出現し、掌、足の裏が赤くなります。目は充血し、唇は発赤、舌がブツブツ(苺舌と言う)します。首のリンパ節が腫れ(痛みのため首を動かさないこともあります)、前述の溶連菌感染症と症状は似ていますが、一見して重症感があり経口摂取不良となります。重篤な合併症として心障害(心電図異常、心膜炎、冠動脈瘤など)が認められることがあります。

(対応)
上記症状が見られたらすぐに医療機関を受診してください。

(看護)
川崎病と診断がつくとほとんどの場合入院加療が必要となります。


筆者:石井 哲也
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