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病気とけが
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タイトル 発熱
赤ちゃんの熱は大人と比べた場合幾つかの相違が認められます。
  1. 赤ちゃんは大人よりやや体温は高めです。(0.2〜0.5℃) 37℃前後の熱は正常なときでも見られますが、38℃以上の熱は病気と考えていいでしょう。

  2. 環境温度に左右されやすいので、運動・食事、気温・室温、着衣の有無によっても体温が異なることがあります。

  3. 生理的にも日内変動があり午後2〜6時に最も高く、午前2〜4時に最低となります。以上のことに注意して熱をはかってください。なお医療機関にかかるとき、熱の変動をグラフにし、更に状態などを書き加えておくと医師は赤ちゃんの状態を把握しやすくなります。

(対応)
同じ赤ちゃんでも月令によって対応が異なります。まず6カ月未満の赤ちゃんの発熱(≧38℃)は状態のいかんにかかわらず医療機関を受診してください。それ以降の月令で全身状態が良ければ(笑顔で機嫌もいい。ミルクの飲みもいいなど。)、薄着にするなどしながら様子を見ていても良いでしょう。また顔色が悪い、ミルクののみが悪い、眠っていることが多い、元気がないなどの症状が認められた場合はすぐ医療機関を受診したほうが良いでしょう。

(看護)
発熱時は厚着をさせて汗をかかせれば良いと考えているお母さん、お父さん方が多いようですがそれは間違いです。やや薄着にして熱を放散しやすくしてあげてください。
また汗も多くかきますので水分は普段より多めにとらせてあげてください。
では次に解熱剤について述べます。赤ちゃんに使用する解熱剤は大きく分けて2種類あります。坐薬と飲み薬です。どちらも使用方法は同じです。何度になったら使用するかは決まっていませんが、38.5〜39℃以上の発熱で苦しそうな症状があれば(あつくて息があらい、夜、寝苦しそう、熱で食欲が落ちているなど)、使用してあげてください。使用量、使用間隔は各個人、薬の種類によって異なります。
薬を貰うときに確認しておいてください。(尚、解熱剤の使用に関し、熱性痙攣を起こしたことのある赤ちゃんは前述の方法と異なりますので医師に相談してください。)

赤ちゃんに多い発熱を示す病気

(1) 感冒
赤ちゃんの発熱はウイルス感染症(かぜ症候群、気管支炎、肺炎、腸炎など)が原因となっていることが多いようです。まわりで風邪をひいている人がいるか注意してください。
発熱のほか、咳、鼻汁が多い、便がゆるい、吐くなどの症状を伴っていることが多いのでその場合は医療機関を受診してください。
(2) 中耳炎
感冒に合併することが多いので分かりにくいかもしれませんが、一般に39℃前後の発熱が認められます。症状は風邪症状以外に耳を触られると嫌がる、啼泣するの他、耳だれが出てくるなどが認められます。赤ちゃんによっては感冒の度に中耳炎を合併するので医療機関を受診するときはその旨を伝えた方が良いでしょう。細菌の混合感染がみられることが多いため急性期には抗生物質の服薬が必要となります。また頻回に繰り返すと聴力低下につながりますので完治するまでしっかり医療機関に通院してください。
(3) 尿路感染症(急性腎盂腎炎、膀胱炎など)
風邪症状(咳、鼻汁、嘔吐、下痢など)がないのに熱だけある時はこの病気を考える必要があります。腎臓や膀胱に細菌が入ることによって起こります。多くの場合、39℃以上の高熱が認められます。おむつに膿が付いていることで気付かれることもあります。特に3カ月前後までの赤ちゃんは細菌が全身に回り敗血症になりやすく、ミルクののみが悪い、顔色が悪い、元気がない、眠ってばかりいるなどの症状が見られたり、時に熱が下がってしまうことがあります。この様なときは早急に医療機関の受診をお勧めします。また頻回に繰り返す場合は尿路奇形のこともありますので検査してもらいましょう。
(4) 突発性発疹
ヘルペスウイルスの感染によって起こります。赤ちゃんに特徴的な病気です。多くは生後5〜6カ月以降に見られます。急激な発熱(39〜40℃)で発症します。熱があるわりにミルクの飲みがいい等、状態は比較的良好です。赤ちゃんにとって初めての高熱の経験であることもあります。軽度の感冒症状なので安心していられることも多いのですが、時に嘔吐や下痢を伴ったりまた熱性痙攣を起こすことがありますので気を付けてみてあげてください。痙攣を起こした場合は医療機関を受診してください。最終的に下熱する前後1日ぐらいより体や首に細かい発疹が認められます。
(5) その他
38℃前後の発熱の原因が稀には結核や悪性腫瘍であることもありますので、1週間以上遷延する場合は医療機関を受診することを勧めます。

筆者:石井 哲也
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