急性鼻炎は鼻粘膜の炎症性の原因によって発症します。
寒冷、熱、異物などの物理的刺激による場合、有毒ガス、薬液などの化学的刺激による場合
の他、かぜ症候群(上気道粘膜急性炎症)の部分症としても発症します。
ここでかぜ(かぜ症候群)について説明します。
かぜ(普通感冒)は気道粘膜の炎症症状をあらわす病気を総称したもので、鼻、咽頭など
上気道感染が主なものですが、ときに中気道にも炎症がおよぶことがあり、鼻から咽頭、
喉頭、気管支につながる上・中気道の粘膜が一時的に炎症症状を呈する臨床症候群といえ
ます。
かぜは一般に乳児・幼児に罹患率が高く、年長になるにしたがって罹患度が減少します。
乳幼児は大人に比べて免疫力が低く、環境に適応する能力が低いためです。
鼻粘膜症状(鼻炎、普通感冒)は炎症の程度により異なり、経過とともに変化し、通常
3〜7日程度で治癒します。
感染因子としての病原体はウイルスの頻度が高く、ライノウイルス、アデノウイルス、
インフルエンザウイルス(A,B,C),パラインフルエンザウイルス、RSウイルスなどが
あります。ことにRSウイルスは乳児にのみみられます。細菌感染はおもに二次的に起こり、
病状を強めます。肺炎球菌、溶連菌、インフルエンザ菌、ブドウ球菌、肺炎桿菌などが原因
菌となることが多く、その他クラミジア、マイコプラズマなどもみられます。
かぜウイルスの感染経路は、咳、くしゃみ、唾液などによる飛沫感染と、患者との接触感染
があります。