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病気とけが
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タイトル 激しく動くと気管支喘息の発作になりますが、学校での体育はどのようにしたらよいですか

学校生活は集団生活です。
従って個別の状況だけに目を配ることはなかなか学校の先生にとっても難しいことなのでしょうが、気管支喘息にとって運動誘発性の喘息発作というものは大きな問題です。気管支喘息そのものの程度や本人の運動能力によっても運動誘発性喘息の起こり具合は異なります。患者さんに共通して認められることは、その人が耐えられる範囲の運動では発作がおきず、運動量がある限界を超えると、誘発される現象です。

これは逆に言いますと、うまく運動量を設定すると発作にならずに楽しく運動が出来るということです。例えば校庭を何周かしなければならない体育の時間でも、途中で苦しくなったらそこで止めても良いんだ、というようにしてもらえると、気管支喘息を持つ子供は安心しますし、その日の調子によっては他の子と全く同じに走れて自信がつくようになりますし、最初は走れなくてもだんだんと多く走れるようになるものです。つまり体育はやるのかやらないのかではなく、出来るところまでやる、というように学校側も考えていただけると患者さんにとっては運動嫌いにもならずによいと思います。

子どもによっては発作から少し良くなるともうめいっぱい暴れ回ってまた苦しくなってしまうという場合もあるでしょう。そのようなお子さんに対してはいつもいつも暴れるな、とだけ言っても無意味です。動き回りたい、運動が好きであるという性質は長い目で見ますととても大事な傾向ですので、常に頭ごなしに叱りつけるのではなく、かかりつけの先生と相談の上、予防的な薬物の投与も含めて治療目標の設定をする方がよいでしょう。

体育をやっている最中に途中で止めるというのは本人も言いにくいことですし、友達からはズル休みをしていると中傷されることもあるかも知れません。その場合は担当の先生の協力が不可欠です。主治医から出来れば学校の先生へ対して一筆して戴ければよいと思います。

一見調子が良くても体育を止めて見学してもらうことがあります。それは発作に対してステロイドを静注、あるいは内服したときです。まとまった量のステロイドを用いた後は、いわゆる肉体的なストレスに対して適切な反応が出来なくなっていることがあります。そのようなことが予想されるときにはおよそ2週間くらいは強い運動は避けた方がよいでしょう。


著者:岩田 力
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